芸能

『やすらぎの郷』 石坂浩二がガチで深刻空気のガス抜きに

出演者のカウンセラー状態に?

 4月3日から放送がスタートした昼の帯ドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)は、『北の国から』(フジテレビ系)などで知られる脚本家・倉本聰氏のオリジナル脚本。

 ドラマの舞台はテレビ業界の功労者だけが集う老人ホーム。主演の石坂浩二(75才)は、元妻の浅丘ルリ子(76才)、元恋人の加賀まりこ(73才)と共演する。

 脇を固める役者は八千草薫(86才)、有馬稲子(85才)、野際陽子(81才)、五月みどり(77才)、風吹ジュン(64才)と大女優がズラリ。草刈民代(51才)や常盤貴子(44才)はまるで若手扱いというかつてないキャスティングとなっている。

「みな昔気質で礼儀作法に厳しく、衣装へのこだわりもとりわけ強い。若手俳優やスタッフの言葉遣いがなってない、とか、あの衣装がダメだとか、まぁ現場では注文だらけです。脚本も長いやら、覚えにくいやらと、各々が思い思いに意見を言うわ言うわ…あっちを立てればこっちが立たず。なかなか収拾がつかなくて大変ですよ」(テレビ関係者)

 問題は、彼女らの恨み節のぶつけ先が、1人に集約されていることだという。

「みなさん、何かあると石坂さんに相談するんです。彼は聞き上手なので、忌憚のない意見を言えるらしくて。“ちょっと石坂さん、あれどうなってるの”とか、“兵ちゃん(石坂の本名から)、ちょっと聞いてよ”とか。彼が出演者のカウンセラーみたいになっちゃって。

 石坂さんはうんうん、とみんなの話を聞いてまわりながら、浅丘さんや加賀さんのイジリもサラリと受ける。ご自身も倉本脚本特有の長セリフと格闘しながら大女優たちのケアまでするんですから八面六臂の活躍です」(前出・テレビ関係者)

 名探偵・金田一耕助も頭を抱えそうな難題に、さすがの石坂も日々たらり汗だというが、彼が“心の安定剤”としてそこに居るおかげで、現場の空気が保たれているのだという。

 1995年、ドラマ『おかみ三代女の闘い』(TBS系)の制作発表記者懇親会の場で、山岡久乃さん(享年72)が礼儀知らずの若手女優を槍玉にあげるという事件が起きたが、大女優が若手とぶつかる現場は珍しくない。

「樹木希林さん(74才)や泉ピン子さん(69才)なんかもスゴいですから。“あの娘なんなのよ”って。聞き役は同年代の脚本家や監督、俳優さんだったりするわけですが、そういう“ガス抜き”できる相手がいないと、ガチで深刻な空気になっていくものです。『やすらぎの郷』もきっと同じ。あの作品は、石坂さんのようなポジションのかたがいるから成り立っているんでしょうね」(別のテレビ関係者)

※女性セブン2017年4月20日号

関連記事

トピックス

AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト