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「長男結婚」報道の貴乃花 理事長の座に現実味

◆「過半数」まであと少し

 陣幕親方は現役時代、九重部屋(当時の九重親方は元横綱・北の富士、75)に所属。元横綱・千代の富士(故人)の弟弟子で、八角理事長の兄弟子にあたる。

「千代の富士が九重部屋の継承を巡って北の富士さんと諍いを起こし、八角親方が新たに部屋を興した経緯があり、富士乃真(当時、錦戸親方)はその時に八角部屋に移籍した。しかし、八角親方とは手が合わず、部屋の稽古にもほとんど顔を出さなかったといいます。

 そうしたなかで、貴乃花親方と接近していった。十両昇格に10年近くかかった経歴があるだけに“苦労人好き”で知られる貴乃花親方とは共鳴するところがあったのでしょう。昨年の理事選でも、富士乃真は高砂一門が立てた候補には投票しなかったといわれています」(前出の若手親方)

 こうした貴乃花グループの拡大は、長く続いてきた角界の一門体制そのものを揺るがしかねない動きだ。

 2年に一度行なわれる協会の理事選では、親方(定員105)の投票によって10人の理事が選出され、その理事たちの互選により理事長が決まる。一門のなかで候補者を調整することで、各一門が理事ポストを分け合い、本場所、地方巡業を含め様々な興行の利益配分が行なわれてきた。

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