小池知事はマスコミと世論を味方につけて都議会自民党をつぶそうとしているが、それができたとしても、いずれは自民党と手を組むのではないかと思う。一新塾を真似て「維新政治塾」を設立した大阪維新の会も、当初は自民党をつぶしてくれるのではないかと期待したが、橋下徹前大阪市長の政界引退後は、松井一郎大阪府知事の下で自民党にすり寄っている。保守系の政治家は「いつかはクラウン」ならぬ、「いつかは自民党」なのである。
結局、都民ファーストの会は、これまでの新党と同様に一時的なお祭り騒ぎに終わるだろう。それどころか、“小池チルドレン”は都政に渦巻くカネと利権にスポイルされて、スキャンダルが続出した小沢チルドレンや小泉チルドレン、橋下チルドレンの二の舞になるに違いない。
※週刊ポスト2017年5月19日号