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ドラフト競合を避けがちの巨人、早実・清宮の指名はあるか

長嶋終身名誉監督も高卒即プロ入りを熱望

 球団ワーストとなる13連敗を喫した読売ジャイアンツ。暗闇を脱出した後も浮上の気配が見えてきたとは言い難い。30代後半の阿部慎之助や村田修一、外国人選手であるマギーが主軸を務め、若手が成長していない現状を考えると、長期低迷の可能性すらある。

 世代交代が急務となっている今、オフのドラフトの目玉になる早稲田実業3年生の清宮幸太郎は喉から手が出るほど欲しい存在だろう。実際、6月12日のスカウト会議でも、指名候補として最上位の評価をしていることが明らかにされている。野球担当記者が話す。

「今の巨人は他球団と比べて清宮の獲得に消極的という話を聞きますが、ドラフトで競合にならない安全圏の選手ばかりを選んできたツケが、現状の低迷を招いたとも言える。松井秀喜を指名した時も長嶋茂雄監督が就任するまで、指名予定はなかった。長嶋監督の鶴の一声がなければ、野球界の行方は大きく変わっていたはずです。同じ一塁を守る阿部や村田の年齢を考えても、積極的に清宮を獲りにいくべきでしょう」

 当時も近年も、巨人のドラフトは1位指名の競合を避ける傾向にある。8球団が競合した1989年の野茂英雄、1990年の小池秀郎はいずれも指名せず、1989年は大森剛、1990年は元木大介を単独指名で獲得。昨年は5球団が集中した田中正義、佐々木千隼を指名したものの、3球団以上の抽選に挑んだのは2007年の大学生・社会人1巡目で大場翔太を指名して以来、9年ぶりの出来事だった。

「実際、松井秀喜を指名した1992年オフと状況が酷似しています。1981年入団の4番・原辰徳がベテランの域に差し掛かり、他の野手も吉村禎章、駒田徳広、岡崎郁などが30歳前後。今と違い、当時は30歳になれば、もうベテランと呼ばれていました。20代でレギュラーを奪えそうな選手がいなかった。そこに、長嶋監督が松井を引き当てた。これによって、巨人は息を吹き返しました。安全策ばかりでは、本当の良い選手は獲得できない。チーム事情を考えても、今年は是が非でも清宮を指名すべきではないか。生え抜きスターのいないチームにとって、人気面を考えても獲りに行くべきでしょう」(同前)

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