「日本で見られるチャンスは逃すべきではないですが、この本で紹介している作品の中には、美術館から1ミリも動かせないものもあります。興味を持った画家や作品があれば、ぜひ現地に会いに行ってください」
パソコンを切り、本を閉じて、美術館へ出かけよう。生きているうちに見るべき絵と出会うために。時空を超えた感動が、そこに待っている。
【プロフィール】原田マハ(はらだ・まは):1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科を卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時に、アメリカのニューヨーク近代美術館に派遣され勤務。2005年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。2012年『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞受賞、2017年『リーチ先生』で新田次郎文学賞を受賞。最新作『アノニム』が角川書店より発売中。
※週刊ポスト2017年7月14日号