国内

多配偶者の不倫公認の「オープン婚」が増加

「ホームパーティーで夫妻の子供が“あの人とあの人はパパの彼女。あっちの人とこっちの人がママの彼氏”と紹介したので驚きましたね。

 でも、彼らの思想は複数愛者“ポリアモリー”の概念に近い。彼らはパートナーがセックスしてるとわかっても、嫉妬もないと言っていました。“役割”が違うのだから、と」(秋山さん)

 その他にプラトニックな恋人「セカンドパートナー」を持つ既婚者も増えていると秋山さんは続ける。

「セカンドパートナーは肉体関係を持ちません。ソウルメートのような頼れる存在。やましいこともないから配偶者に堂々と紹介する人もいる。お泊まりもするのに、肉体関係がないのは、にわかには信じがたいですが…。

 セックスをしないなら、妻と何が違うのかと思いがちですが、これも役割分担の1つなんです。長年連れ添ったファーストパートナーには“家族”なのでドキドキすることはありません。でも、セカンドパートナーは“恋人”なので、胸が躍ります。精神的に満たされるので、ギスギスした要素が入り込む余地がなくなり、結果として夫婦関係がよくなったケースもあります。

 配偶者と死別して、セカンドパートナーと結婚したというケースもよく耳にします」

 新たな“夫婦のカタチ”をいくつか紹介してきたが、夫婦のありかたに正解はない。100組いれば200通りの考え方がある。

 従って、セックスレスだからといって負い目を感じたり、恥ずかしがったりする必要は全くないのだ。苦しみを乗り越えたからこそ、今幸せを感じられると橋本は胸を張る。

「本当の夫婦は、どん底にあっても支え合い、助け合える夫婦だと思います。

 私、万引Gメンのドキュメント番組を見ていると、奥さんが捕まって旦那さんが迎えに来るシーンって泣きそうになるんですよ。これが本当の夫婦だなって。

 だから主人にも“私がボケちゃって、こういうおばあちゃんになるかもしれないけど、助けてくれる?”って聞いたんです。そしたら、“わかった、迎えに行く”って。本当に助けてくれるかはわかりませんけどね(笑い)」

 そして最後に橋本はこうつけ加えた。

「ただ、もし私が別の男性と結婚して、その人がセックス好きで、すごく上手だったら、セックスレスで悩む女性をかわいそうだなと思うかもしれない。だからどっちがいいとは言い切れない。正解はないんでしょうね」

※女性セブン2017年8月17日号

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