国内

多配偶者の不倫公認の「オープン婚」が増加

レスに悩む女性から相談されるという橋本志穂

 昔から根強く残る「セックスレス=悪」というネガティブなイメージから、時代の移り変わりととともに“愛情があってもセックスしない夫婦”という、セックスレス問題を解消する新たな夫婦のカタチが登場している。

 とはいえ、合意のセックスレスだとしても、“性欲”の処理という問題は残ったままである。男性は家庭の外に性交渉を求めるケースが少なくない。

“入らない”一方で夫との精神的な結びつきを強くしていくという実話をもとにした13万部のベストセラー『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)の著者・こだまさんも、夫が自分以外の女性と関係を持つことに対して、当初は抵抗があったと語る。

「想像するのが嫌でしたね。でも、私も仕事のことで精神的に追い詰められた際、勢いで夫以外の男性と体を重ねてしまったことがあります。その時に“体の関係って本当に体だけの関係なんだ。それ以上にはなりえない”とわかり、それ以来、夫の行動に嫉妬しなくなりました」

 もちろん女性だって人肌が恋しいときはある。夫のガダルカナル・タカ(60才)と23年間セックスレスだというフリーアナウンサーの橋本志穂(49才)はこう言う。

「私はセックスレスを公言しているので、レスに悩む女性が相談にくるんですよ。そんな人には“セックスしたいだけなら浮気をして性欲を解消すればいい”とアドバイスしています。私の場合、バレたら大騒ぎになるけど、あなたは誰とセックスしても週刊誌に書かれることはないからいいじゃないって(笑い)」

 セックスレスの影響で、一風変わった職業に転身してしまった女性もいる。AV女優の並木塔子だ。

「5年前から、仕事が忙しくなった夫とセックスレスになってしまって、私の欲求不満が溜まる一方だったんです。ある日、エッチな動画を見てオナニーをしていたらAV女優の募集ページがあって、男優のセックスはどんなんだろうって興味が湧いて…。不倫はしたくなかったから、仕事として割り切れるAV業界の扉を叩いてしまいました」

 性欲が満たされて夜迫らなくなった妻に夫は胸をなで下ろしているようだが、まだAV女優になったという事実は知らない。

「本当は夫を愛しているので、夫に抱かれたい。夫とセックスできるなら、AVのお仕事はきっぱり辞めるつもりなんですけどね…」(並木)

◆「ポリアモリー」の概念に近いのか

 セックスレスが原因で人生が大きく変わった人がいるのと同様に、時代とともにセックスレスの影響で“夫婦のカタチ”にも変化が生じている。

 その典型が配偶者の不倫を公認する「オープン婚」である。不倫は隠すもので、隠していないから不倫でも、不貞でもない。だから離婚事由に当たらない。そんなゆがんだ関係を築く夫婦が増えているという。

 セックスレス夫婦の夫が主人公の妻公認のもと、妻とは別の女性と関係を持ち、徐々に夫の気持ちが自分から離れていくことに苦悩するストーリーの漫画『1122(いいふうふ)』(講談社)が登場するなど、「オープン婚」は一般化しつつある。

『友達以上、不倫未満』(朝日新書)の著者・秋山謙一郎さんが、夫婦とも公認の恋人がいるという夫婦を取材したときには、こんな驚きの体験をしたという。

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン