会見で記者から投げかけられた「愛していますか?」という問いに対するチャールズ皇太子の発言に、ダイアナ元妃は強い衝撃を受けたという。
「最も異常だったのは、婚約を発表した日のあのひどいインタビューでした。(中略)私は“もちろんです”と答えました。するとチャールズは“『愛する』の意味はよくわからないけど”と言いました。これには当惑したわ。完全にトラウマになりました」
6才の時に両親が離婚し、母親のいない孤独な生活を送ったダイアナ元妃は、チャールズ皇太子と温かい家庭を築くことを夢見ていた。
「離婚した自分の両親のようにはなりたくない。結婚生活をうまく送るためには、愛する夫とどんなものでも分かち合おう」
そう決意を口にしていたというダイアナ元妃。だが婚約当時から、チャールズ皇太子は現在の妻であるカミラ・パーカーボウルズ夫人(70才)との秘めた交際を続けていた。
1981年7月29日、世にも美しいプリンセスをイギリス王室が迎え入れる世紀の結婚式は、全世界に衛星中継された。宮殿のバルコニーで2人が交わした熱い『ロイヤル・キス』に、宮殿前の広場に集まった20万人の英国民だけでなく、世界の約7億5000万人がため息をついた。
だが、結婚式の2日前まで、ダイアナ元妃は真剣に婚約破棄を考えていたという。理想的な夫婦のように映る半面、チャールズ皇太子とカミラ夫人との関係は続いた。
「チャールズはトイレにこもってカミラとラブコールを頻繁にしていた」
不倫を知ったダイアナ元妃は、チャールズ皇太子本人にカミラ夫人との関係を問いただしたこともあったという。
「どうしてあの女性がいつも付きまとっているのと聞くと彼は“私は愛人のいない唯一の皇太子にはなりたくない”と答えたの」
夫婦の関係は冷えきり、ダイアナ元妃は孤独感にさいなまれていた。
「女王がおっしゃることは“あなたがどうするべきかわからない。チャールズはどうしようもない”とそれだけだった。だから二度と彼女に助けを求めなかったわ」
義母であるエリザベス女王からは、そうさじを投げられた。一方、義父・フィリップ殿下のさらにひどい言葉を耳にすることになる。
「フィリップ殿下はチャールズに“もしダイアナとの結婚がうまくいかなかったら、5年後にカミラのもとに戻ればいい”と話したのよ」
※女性セブン2017年9月7日号