では最近の2世にはどんな特徴があるのだろうか。例えば、必ずしも芸能界に主軸を置いていないことが挙げられる。Mattはブライダルモデルとしてファッションショーのランウェイを歩き、花田優一は靴職人として完全オーダーメイドの靴を作り、野沢直子の娘の真珠は格闘家としてリングに立ち、紅蘭はボディーメイクやリハビリといったトレーニング指導の国際資格「NSCA」を取得して教室を開くなど、自分にしかないスキルを身に着けている。

 こうして親と同じレールを歩くのではなく、自分だけの生き方を見つけた2世は世間からも好印象に映る。

 もちろん起用する側としても、「2世」というだけで売り出されているタレントよりも「付加価値」がついているので重宝するだろう。さらには親とのギャップがテレビマンを惹きつける。

 また、これまで2世タレントの鉄板トークといえば「1か月のお小遣いは?」「親が芸能人で損したこと得したこと」など、あくまでも親の庇護のもとでの出来事に終始していた。しかし、「新・2世」に対しては、現在就いている仕事についての話もしてもらえるので、トークの幅が広がる。
 
◆最近の2世もさとり世代? 芸能界も通過点か

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