芸能

亀梨、山本耕史も 増加する“昭和ドラマ”人気のワケ

山本耕史が植木等さんを演じるドラマも話題に(『植木等とのぼせもん』公式HPより)

 昭和を舞台にしたドラマが増え、人気を集めている。好調が続くNHK連続テレビ小説『ひよっこ』をはじめ、『24時間テレビ』(日本テレビ系)で亀梨和也が演じた作詞家・阿久悠さんのドラマも高視聴率を記録した。こうしたドラマが人気を集める理由のひとつは「昭和感」にあるという。“昭和ドラマ”が「昭和感」を出すためにやっている工夫についてコラムニストのペリー荻野さんが迫る。

 * * *
 ここ数年、「昭和ドラマ」が強い。テレビ東京はビートたけし・山田孝之で脱獄犯と看守の戦いを描いた『破獄』、WOWOWは昨年、上川隆也で『沈まぬ太陽』を全20話で放送と力の入った作品が続く。

 先日の『24時間テレビ』も、マラソンの件ばかりが話題にされた気がするが、そんな中、亀梨和也主演のドラマ『時代をつくった男 阿久悠物語』が25.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と堂々の高視聴率を記録した。

 そして、またまたNHKが昭和ドラマの新作をスタート。国民的スター、「ハナ肇とクレージーキャッツ」の植木等(山本耕史)と後にコメディアンとして人気を博す付き人の小松政夫(志尊淳)の師弟愛を軸に昭和の名曲、バラエティーの名場面を再現する土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』だ。

 NHKは、この『植木等』と朝の連続テレビ小説『ひよっこ』、さらに土曜時代ドラマ『悦ちゃん~昭和駄目パパ恋物語』と3本の昭和ドラマを放送中。他にもこの夏は、井浦新主演で沖縄を舞台にしたノンフィクションドラマ『返還交渉人~いつか沖縄を取り戻す』を放送したし、昨年は、満島ひかりが黒柳徹子に扮した『トットてれび』も話題になった。コメディ、シリアス、さまざまな「昭和ドラマのデパート」のような状態だ。

 昭和ドラマを面白くするポイントは、いかにリアルな昭和感を出すか、である。いちばん手堅いのは、当時の映像資料を織り込むこと。『ひよっこ』のビートルズやツイッギーもモノクロ映像は、さすが本物。『阿久悠物語』の『スター誕生!』の場面で、森昌子の初々しいたわし頭やぽっちゃりしたピンク・レディーの実際の映像も、平成世代視聴者には「これが伝説の」と新鮮だったはずだし、40代以上の視聴者の懐かし心をガッチリつかんだに違いない。

関連記事

トピックス

米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン
来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン
迷惑行為を行った、自称新入生のアビゲイル・ルッツ(Instagramより)
《注目を浴びて有料サイトに誘導》米ルイジアナ州立大スタジアムで起きた“半裸女”騒動…観客の「暴走」一部始終がSNSで拡散され物議に
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《異なる形の突起物を備えた光沢感あるグローブも…》10代少女らが被害に遭った「エプスタイン事件」公開された新たな写真が示唆する“加害の痕跡”
NEWSポストセブン
「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン