「不特定多数の人の前に立つのに苦手意識をもたれているという雅子さまにとって、園遊会は難しいお出ましの代表格でした。2015年秋に12年ぶりに出席されましたが、以降も“途中退席”が基本になっています」(皇室記者)
園遊会の際の女性皇族のお召し物は、洋装と和装が2回ずつ繰り返されるのが慣例だ。雅子さまにとっては、和装も乗り越えるべき壁だった。
「体への締めつけが強い和装は、ご負担が大きいとされてきました。雅子さまが久しぶりにお出ましになった2015年秋と昨年春は洋装でした。昨年秋は、“大殿下”の愛称で親しまれた昭和天皇の弟・三笠宮崇仁さま(享年100)の薨去に伴い中止になりましたが、今年の春の園遊会では着物をお召しになりました。和装で園遊会にお出ましになったのは13年半ぶりのことでした」(前出・皇室記者)
さらに、園遊会の3週間後の大相撲5月場所観戦では、軍配があしらわれた着物姿で周囲の歓声を誘った。
「昨秋が中止になっていますから、今回の園遊会も和装という可能性もあるでしょう。そうなると、着物をお召しになって、最後まで歓談を楽しまれるという“大ジャンプ”もあるかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
◆憂いが去った愛子さまの学校生活
9月20日、愛子さまが通われる学習院女子高等科で、中等科と合同の運動会が開催された。観戦に訪れたご夫妻は、愛子さまのお姿に、温かい視線を送られていた。
「昨年9月末に長期欠席が始まり、愛子さまは運動会も欠席されました。2か月弱で再び登校されることはできましたが、今年4月に高等科に進学されて以降も、たびたびお休みがありました。激やせもあって、雅子さまも心配を募らせたに違いありません。ですが夏休みを過ぎ、運動会で同級生と笑顔ではしゃいだり、負けた悔しさを励まし合うお姿に、大きな成長を感じられたのではないでしょうか。かつては愛子さまを優先されるあまり、雅子さまが批判の矢面に立たされたこともありましたが、愛子さまの成長とともに、その憂いは消えつつあります」(別の皇室記者)
いま、雅子さまの眼前には、台風一過のような澄み切った空が広がっている。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年11月9日号