眞子さまのご結婚を巡る騒ぎは、皇室の未来にまで影響を及ぼしかねない。
「眞子さまがお幸せになれないのではないかと、将来を憂う声はずっと囁かれています。小室家の報道が相次いでなされる背景には、結婚を見直して破談にした方がいいという一部の抵抗勢力の筋書もあるのではないでしょうか。幼少から眞子さまの成長を見てきた宮中関係者の中には、心から眞子さまの行く末を心配している人も少なくありません」(前出・宮内庁関係者)
1人のプリンセスが意中の人と結婚できるかどうか。それは本人たちと両家にとっては重大な分かれ道かもしれないが、今回の問題はそれだけにとどまらない。小室さんについて調査を進めるある政治ジャーナリストはもう1つの筋書を指摘する。
「小室さんに関するさまざまな情報が出た上で、結婚してもらった方がいいと考える向きもあるんです。そうすれば、今後の皇室のあり方についての議論の方向性が定まるからなんです」
現在の皇室にとって喫緊の課題は、しだいに減っていく皇族の数をどう維持するかというものだ。このまま人数が減り、男系男子だけで皇位を継承するとすれば、すでに若い皇位継承者が悠仁さましかいない現状を鑑みれば、そう遠くない将来に皇統が途切れてしまう可能性は充分にある。つまり、皇室の断絶である。それを避けるために、女性宮家の創設や女性・女系天皇の議論が行われた過去もある。前出の政治ジャーナリストがこう続ける。
「もし女性宮家が創設されていたとしたら、議論の行方によっては、眞子さまのお相手は『皇族』になる可能性がありました。もし女系天皇が容認されていたら、眞子さまの子供が『天皇』になることもありえる。
それでは、騒動の渦中にある小室さんは、皇族になるのか? また、小室さんの子供が天皇になることについてはどうなのか? 今回の騒動は、女性皇族が選んだ男性、つまり配偶者であれば、皇室に迎えていいのかを国民が考えるいい機会になった。女性宮家や女系天皇を認めることの問題点がはっきりして、議論は進まなくなるだろう」
両陛下は、皇位の安定的な継承を望まれている。そのためには、女性宮家や女性・女系天皇の議論は必須だ。しかし、今回の結婚が、それを妨げるものになってしまうとしたら──。皇室は今、大きなジレンマの濁流にのみ込まれている。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年2月15日号