もともと大のヅカファンを公言していた君島は、蘭世を4才から名門バレエ教室に通わせ、英才教育を施した。中学生になると、「宝塚予備校」といわれる専門のスクールに入れた。君島の後押しを受けた蘭世は1年目の不合格を乗り越え、2年越しで宝塚音楽学校に合格。2016年春の卒業時には、演劇部門で優秀賞を受賞したほどの実力を持つ。
「まだデビュー2年目ですが、固定のファンも数多くついていて、ファンレターもたくさん届いているそうです。とびぬけて“イケメン”というわけではありませんし、ダンスにはまだまだ荒削りの部分があります。でも、アッシュブロンドのショートヘアが似合っていて、オーラがある。音楽学校の頃から努力家で、練習量は人一倍多いそうです。それに、先輩の人気男役からかわいがられていることも大きい。それだけ愛敬や礼儀があるということですからね。ファンはそういうところまでよく見ています。トップスターになる“レール”の上に乗っていると思います」(前出・宝塚関係者)
蘭世は現在、月組に所属している。
「来春卒業する恵さんが、どの組に配属されるかはまだわかりません。場合によっては、蘭世さんと同じ月組になる可能性もあるわけです。そうなると、同世代の蘭世さんは追い抜くべきライバルです。一方の蘭世さんだって、“先輩だから”と安心していられるわけではありません。実力次第で、簡単にひっくり返る世界ですからね。
仮に同じ組に配属されなくても、有名人の娘である2人には、この先ずっと注目が集まります。“ヅカを代表するトップスターは、修造の娘か、はたまた十和子の娘か”という宝塚を二分する議論がすでに始まっているんです」(前出・宝塚関係者)
闘いの火ぶたはもう切られている。
※女性セブン2018年3月15日号