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2018.03.26 16:00  週刊ポスト

佐川宣寿氏 国税庁長官に出世したことで官僚人生が狂う

◆泥をかぶった勲章

 佐川答弁は霞が関で高い評価を得た。ちょうどその頃、財務省OBが集まった席でこんな話が交わされたという。

「見事に泥をかぶったね。だけど、これで彼の官僚人生は終わった」
「身を挺して政権を守ったのだから、いい天下り先を用意してもらえるだろう」

 国会でああ言い切った以上、役所に残れば後で問題になる。泥をかぶった官僚は組織防衛のために後腐れがないように退官させるのが財務省の人事の鉄則だ。財務省の局長経験者が語る。

「官僚の最大の関心事は今も昔も人事だが、立場上、組織のために出世を棒に振り、官僚人生が終わることになる者には、いい天下り先という実利で報いる。本人には政権を守ったという誇りと官僚社会の評価が生涯、勲章として残る。佐川君もあの答弁をしたときは出世をあきらめ、退官する腹をくくっていたと思う」

 佐川氏の官僚人生はそこから狂い始める。安倍首相が疑惑を完全否定した答弁を激賞し、「佐川を見習え」と省内人事の鉄則を無視して国税庁長官に出世させたからだ。

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