国内

アフラックのがんCM出演、山下弘子さんの夫が今考えること

がんCM出演、山下弘子さん(享年25)の夫が語る妻の想い出

 兵庫県議会議員の前田朋己さん(37才)が、5年以上に及ぶがん闘病の末、3月25日に亡くなった妻の山下弘子さん(享年25)の想い出を語った。弘子さんは、生命保険会社「アフラック」のCMに嵐の櫻井翔(36才)と出演し、「がんになって、いい子をやめました」と語っていたのを覚えている人も多いだろう。

 弘子さんは立命館大学在学中の2012年秋、肝臓がんが見つかり、「余命半年」と告げられる。朋己さんが彼女と出会ったのはそんな時期だった。2017年6月大阪市内で挙式。

 がん患者でも人生を楽しめる──そう信じた弘子さんの生き甲斐となったのが海外旅行だった。がん発覚後、入退院の合間を縫うようにして30か国近くを訪問した。その多くに朋己さんは同行した。

 夫のサポートで困難にめげず人生を謳歌していた弘子さんだったが、あることで大きなショックを受けた。

「昨年、放射線治療をした時、ひろ(弘子さん)が医師に“子宮に近いから卵子を凍結した方がいいんじゃないですか?”と聞いたら、“あなたはもう無理ですよ”と言われたそうです。彼女は常々、“結婚と出産という人生のフルコースを味わいたい”と言っていたので、子供ができないと聞いた時は落胆して、泣きながらぼくに伝えにきました。本当に悲しそうでした。

 ぼくは“子供ができない人生でもいいんじゃないの”と言って、“医療の進歩はすごいから何年か後に再生医療で子供ができるようになるかもしれへんから、また期待すればいいんじゃない”と伝えると、彼女は希望が持てたのか、笑みを浮かべてくれました」(朋己さん、以下「」内同)

 このように弘子さんは闘病中に何度も「医療情報の壁」にぶち当たった。その苦しみを知る朋己さんは、医療環境の改善を天国の妻に誓う。

「ひろは、たまたまのご縁や友人の尽力もあり、適切な医療を受けることができました。しかし、同じレベルの医療が受けられない人が大勢いて、ひろは悔しくて悲しい思いを抱えていました。“情報がもっと伝わり、みんなが適切な医療を受けられるようにしたい”というのが彼女の願いでした。

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン