「入る時間にも注意が必要です。フィンランドで毎年開催されていたサウナ世界選手権は110度のサウナ室内にどれだけ留まれるかを競う我慢大会でしたが、2010年に2人が倒れ、1人が死亡する事故が起こっています。それ以降、開催されていません」(秋津院長)
この点については“肯定派”の石原医師も、「よく『○分入る』と決めている人がいますが、避けたほうがいい。自分が気持ちいいと思う段階を超えないように、つらいと感じたらすぐに出ること」とする。前出・クヌツォー博士も、サウナは決して万能ではないと釘を刺す。
「心臓発作や脳卒中をすでに起こしている人、狭心症患者、低血圧の人などは控えるべきと考えます。また“血圧を下げるためにサウナに入る”といった考え方はすべきではない。健康不安があればサウナに入るより、医師に相談したほうがいい」
注意点を頭に入れて、サウナを楽しもう。
※週刊ポスト2018年5月25日号