今年の上位チームに目を向けても、開幕ダッシュに成功した西武は、1番の秋山翔吾(30)、3番の浅村栄斗(27)、4番の山川穂高(26)、5番の森友哉(22)と、上位にホームランの狙えるバッターが並ぶ“山賊打線”のなかで、2番を任される源田壮亮(25)だけは本塁打ゼロ。打率.310、11盗塁、5犠打と、「つなぎ役」に徹し、チームは結果を出している(成績は5月16日終了時点、以下同)。
「その一方で、2番に外国人選手の強打者を起用してきた楽天は、ペゲーロが不振で打順を下げなければいけないなど、2番を固定できず、最下位に沈んでいる。日本球界でみれば“つなぎ役の2番”が優勢の状況なのはたしか。
ただ、注目は今季、日本ハムの大田泰示(27)が2番に固定されていること。栗山英樹監督のことですから、メジャーの潮流を意識しているのでしょう。大田は期待に応えてすでに10本塁打を放ち、『恐怖の2番』の資質はある」(担当記者)
大田の出塁率.319はMLBの“スター2番”と比べると物足りない数字だが、それを上向かせ、チームを優勝に導けば、日本に“強打の最強2番”が根付くきっかけになるかもしれない。
※週刊ポスト2018年6月1日号