国内

平成10年プレイバック 長野五輪、hide死去、iMac発売

『iMac』日本語版が発売されたのもこの年(写真/アフロ)

 来年の春で幕を閉じる平成の時代にはどんな出来事があったのだろうか。今回は平成10年(1998年)を振り返る。

 平成に入り、ますます不況が深刻化するニッポン。銀行の貸し渋りから企業の倒産が相次ぎ、失業率は4.1%に。失業者数は約300万人に上り、経済・生活問題を理由にした自殺者の数も6058人と、前年に比べ2502人も増加した。

 暗い話題が目立つなか、人々を元気づけたのは、長野冬季五輪。1972年の札幌大会以来となる日本開催。スキージャンプラージヒル個人の船木和喜、同団体、スピードスケート男子500mの清水宏保ら、日本勢は金メダルラッシュ。なかでも団体、原田雅彦の号泣シーンは多くの観衆の胸を打った。また、女子モーグルに出場した里谷多英も女子初の金獲得と大活躍。そのほかスポーツではサッカー日本代表がW杯初出場。相撲界では若乃花が横綱昇進。弟、貴乃花と角界初の兄弟横綱が話題をさらった。

 芸能界ではつんく♂プロデュースによるモーニング娘。がデビュー。先日、芸能界引退を発表した吉澤ひとみは4期生として2年後に加入。

 多くのファンに衝撃を与えたのは、X JAPANのギタリスト、hideの死。自宅通夜、告別式にはおよそ5万人の参列者が集まった。

 ワイドショーを賑わせたのが松田聖子と6才年下歯科医の「ビビビ再婚」や石橋貴明と鈴木保奈美の電撃結婚。また、妻の誕生日パーティーの最中に突如、離婚を発表した玉置浩二と薬師丸ひろ子夫妻には、来場客らも唖然。

 映画では前年公開された『タイタニック』が5月に興行収入262億円を記録。主演のレオナルド・ディカプリオが女性の心をわし掴みにした。

 ヒット商品にはアップル社から発売された『iMac』。半透明でキュートな形状のデザインでインテリア性も高く、おしゃれにこだわる女性から人気に。流行語は「だっちゅーの」、「ショムニ」など。

■平成10年の主な出来事
1月28日 モーニング娘。が『モーニングコーヒー』でメジャーデビュー
2月7日 第18回長野冬季五輪開幕
3月19日 特定非営利活動促進法(NPO法)成立。12月1日施行
4月5日 明石海峡大橋開通。開通前イベントに約8万人来場。
5月2日 X JAPANのhideが死去(享年33)
5月27日 若乃花が横綱昇進。史上初の兄弟横綱誕生
6月14日 サッカー日本代表がW杯フランス大会に初出場
8月29日 『iMac』日本語版が発売
8月31日 北朝鮮がミサイル『テポドン1号』を発射。三陸沖に着弾
9月6日 黒澤明監督が脳卒中で死去(享年88)
12月9日 宇多田ヒカルが『Automatic』でメジャーデビュー

※女性セブン2018年11月1日号

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト