スポーツ

巨人 桑田真澄氏や槙原寛己氏はなぜコーチになれないのか

今夏の甲子園、レジェンド始球式に登場した桑田真澄氏(写真:時事通信フォト)

 今シーズン限りで高橋由伸監督が退任し、来シーズンから原辰徳監督が復帰する読売ジャイアンツ。10月22日に新コーチ陣が発表されたが、注目を集めたのは、投手総合コーチの宮本和知氏、内野守備兼打撃コーチの元木大介氏の抜擢だ。ともに現役引退後、初のコーチ職となる。野球担当記者が話す。

「元木氏は現役時代から“クセもの”と長嶋茂雄監督から呼ばれていたように、野球センスが高く、一度ユニフォーム姿を見たいという待望論があった。宮本氏は野球解説者というよりバラエティ色が強く、『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)の人気コーナーである『プロ野球熱ケツ情報』を担当。投手コーチとしての手腕は未知数です」

 宮本氏は1997年に引退しており、実に22年ぶりの現場復帰となる。ただ、巨人のコーチ人事に関しては、多くのファンが疑問に思っていることがある。

 宮本氏より選手時代の実績があり、1990年代に斎藤雅樹氏とともに三本柱と呼ばれた槙原寛己氏や桑田真澄氏が、なぜ巨人のコーチに呼ばれないのかということだ。

「槙原氏は1993年オフにFA宣言(結果は残留)したことで、巨人から移籍する意志を示したと球団に捉えられています。桑田氏は2006年シーズン中に自ら退団を発表し、原監督を困惑させた過去がある。巨人というチームでは、一度、自分から出ていくと戻ることは難しい。FAで巨人から横浜に移籍した駒田徳広氏も同様でしょう。同じFAでも、ヤンキースに渡った松井秀喜氏のような国民的スターになると話は別ですが……」

 もちろん、例外もある。今季、2軍を優勝に導きながらも、実質的に解雇された川相昌弘・前2軍監督は2003年、引退を発表し翌年からの1軍コーチ就任することになっていた。しかし、原監督が突然辞任。2004年から、折り合いが良くないとされていた堀内恒夫監督が就任することもあり、川相氏の処遇が宙ぶらりんに。シビレを切らした川相氏は引退を撤回し、中日に移籍。2006年までプレーし、翌年から中日のコーチに就任している。

関連記事

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン