郵政相や自治相などを歴任し、渡辺氏と親交がある深谷隆司・元通産相が振り返る。
「郵政大臣になったとき、テレビ局の社長や系列新聞社の社長たちが大臣室に挨拶に来たんですが、渡辺さんにだけは『こちらからお伺いします』と読売本社に挨拶に出向いた。お会いしたら天下国家の話を滔々と語りだして、じっと聞いていたら帰り際にお土産をどっさりいただきました」
深谷氏が後で中身を確かめると、巨人グッズが詰まっていたという。まさに自らの意志でフィクサーを目指し、それを成し遂げた人物かもしれない。
※週刊ポスト2018年12月7日号