磯田一郎・住友銀行元会長(共同通信社)

【5位】西室泰三(享年81・東芝元会長)

 東芝会長に加え、東京証券取引所会長、日本郵政社長などを歴任した財界の大物。

「東芝凋落の主因となった米原発ウェスチングハウスの買収の事実上の主導者。また、日本郵政社長として取り組んだ豪物流会社・トール買収でも巨額の損失を出した」(経済ジャーナリスト・森岡英樹氏)

「東芝の大失敗の根源は西室氏の院政にある。指名委員会委員長として西田厚聰氏、佐々木則夫氏と後継社長を選んだ。日本郵政でも社長を務めたが巨額の損失を招いている。気さくであらゆる話題に通じる人物として各方面から重宝されたが、歩いた後はまさに死屍累々」(前出・田村氏)

【6位】磯田一郎(享年80・住友銀行元会長)

 総額3000億円以上が闇社会に消えたとされるイトマン事件(1991年)。

「バブル崩壊後の金融不祥事の始まりとなったイトマン事件を招いたのが“住銀の天皇”と呼ばれた磯田氏だった。自らの立場を脅かす者を追放し、身内の言うことしか耳に入らなくなる。イトマンに代表されるいきすぎた不動産投資が大蔵省の総量規制につながり、失われた20年を生んだ」(前出・関氏)

【7位】出井伸之(81・ソニー元会長)

 2003年4月に起きたソニー株の大暴落は「ソニーショック」といわれる。超優良企業の神話崩壊の始まりだった。

「ソニー始まって以来の新卒サラリーマン社長として期待を集めたが、米BMG、MGMの買収を仕掛ける一方、将来有望なロボット事業から撤退するなど、誤った経営判断でソニー凋落の原因を作った」(前出・森岡氏)

「20年前のソニーは現在のアップルのような存在になれる可能性があったが、それをみすみす逃した」(ジャーナリスト・高橋篤史氏)

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン