◆クドカンの脚本にはト書きがない

 音楽は大友良英が担当し、演出は井上剛、キャストは小泉今日子や橋本愛(22才)、松尾スズキ(56才)、ピエール瀧(51才)と、制作陣、出演者ともに『あまちゃん』と同じメンバーが多いのが今作の特徴。

 主演の2人も『あまちゃん』からの継続か──と思いきや、勘九郎は“クドカン”作品初登場だ。勘九郎が話す。「宮藤さんの脚本にはト書き(せりふ以外に俳優の動きを指示するもの)がないんですよ。だから自分たちの想像力で演技しています」

 制作統括の訓覇圭さんはその理由をこう語る。

「宮藤さんは、演技は役者さんの自由にしてほしいと考えているみたいで、だんだんト書きが少なくなってきているんです」

 またクドカンと仲のいい阿部だからこその、こんなエピソードも。

「宮藤さんのドラマは10年ぶり。いつも“『あまちゃん』出てたでしょ?”って言われるけど、ぼくは出てないんです。宮藤さんとぼくは(公私で)けっこう一緒にいますけど、脚本について会話を交わすこともしないし、『いだてん』の脚本を書いているところも見たことがない。一体いつ書いてるんだろうと不思議なんです」

※女性セブン2019年1月17・24日号

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