他にも連ドラや、被写体と放浪をしながら写真を撮る構想なども密かに温めているという。毎年1冊ノートを作り、自主映画も連ドラも写真も昨年のノートに書き留めたものなのだとか。
「それだけに集中しているわけではないのでちょこちょこ、ちょこちょこね。休みや音楽を聴いている時に突如アイデアが浮かんでは、“ああ俺、またこのことを思い出してる”なんて」
一言、「でも女房いわく“それ墓場まで持っていく夢だね”だって(笑い)」と付け加えながらも、その表情はやはり生き生きと輝いている。遠藤にとっては、役を生き作品へ息を吹き込む現場だけでなく、作品の構想を練る日常のひとときもまた、役者としての炎を赤々と燃やす瞬間なのだろう。
●撮影/田中智久、取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2019年2月1日号