芸能

テレビ界が「嵐シフト」 各局の思惑と熾烈な争奪戦

嵐のスケジュールの争奪戦はますます過熱か

 本番前、オーケストラの前でメンバーがガッチリ握手を交わす。パフォーマンス前に行う嵐のルーティンだ。そこから、最新曲『君のうた』を歌い始めると5人の目には、涙がたまっているように見えた。そして、ファンへお礼を込めたライブの定番曲『感謝カンゲキ雨嵐』では一転、ファンとのコール&レスポンスで最高の盛り上がりを見せた。

 その生放送の10分前、5人は会場のファンの前に突如姿を現し、自らの口で感謝の言葉を語っていた。

「最初に“お騒がせしています。嵐です”って挨拶があって、その後にメンバーが話し始めると、大勢のファンがすすり泣きを始めました。けど、櫻井くんが“泣かないでとは言えないけど、楽しもう! おれらとみんなでチーム嵐だから!”と励ましてくれたんです。たしかに残り時間は少ないですが、笑顔で一緒の時間を過ごしたいと思いました」(会場にいたファン)

 櫻井翔(37才)の言葉通り、「チーム嵐」は最高のステージを作った。ファンへの感謝──それを胸に秘めた嵐は残された2年、幾度となくファンを喜ばせることだろう。

 2月1日、『ミュージックステーション3時間スペシャル』(テレビ朝日系)で活動休止発表後初めてとなる、5人そろってのステージに臨んだ嵐のメンバーたち。

「あと2年しかないなんて信じられない」

 そんなファンの声が聞こえてくるが、嵐は最後までファンのために走り続けるという。

「各テレビ局、イベント会社や広告関係者も“残り2年”を注視しています。今後、嵐のスケジュールの争奪戦はさらに激しくなるはずです」(芸能関係者)

◆日テレ、フジテレビだけじゃない

 特に気合の入れ方が違うのは、レギュラー番組を持っている2局だ。現在、嵐の冠番組は日本テレビの『嵐にしやがれ』とフジテレビの『VS嵐』だ。

「2020年12月に予定される“ラスト番組”を目指して“嵐シフト”に突入しました。2つのレギュラー番組は最終回に向け、趣向を凝らした番組作りを考えています」(前出・芸能関係者)

『嵐にしやがれ』の最終回は2020年12月12日、19日、26日のいずれかになる予定だ。

「ファンとの交流をテーマにした企画をいろいろと考えています。ファンの自宅を嵐が訪問するドキュメント企画もあがっているそうです」(日本テレビ関係者)

 対する『VS嵐』の最終回は同12月17日、24日、31日が濃厚だという。

「最終回に向けて、過去のお宝映像に加え、ジャニーズのタレントが総出演することになりそうです。なかでも最大の目玉として、Jr.時代から仲がいい関ジャニ∞との共演を実現しようと画策しています」(フジテレビ関係者)

 現在レギュラー番組はないが、TBSも本腰を入れて参戦するという。

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