◆中国勢が徹底研究
バドミントン世界ランク1位の桃田賢斗には、金メダルを脅かす強力なライバルが出現した。
「中国の石宇奇です。現在世界ランク2位ですが、昨年12月のワールドツアーでは、桃田にストレート勝ちして優勝している。まだ23歳と若く、東京五輪までにはさらに成長してくる」(別のスポーツ紙記者)
卓球の張本智和も、中国勢に後塵を拝する。4月6日のアジア杯で世界ランク1位の樊振東に完敗した。卓球コラムニストの伊藤条太氏が語る。
「張本の金メダルは厳しいと思います。彼の最大の武器はチキータ(バックハンドでの強打)ですが、中国勢は卓球台から距離を取ることでスピードを殺すなど“張本対策”に余念ない。女子の伊藤美誠も金メダル候補に挙げられていますが、やはり中国勢は徹底的に研究している。彼女が得意とする逆回転チキータにも対策を講じてきています」
お家芸の柔道にも黄信号が灯る。
「国際柔道連盟の世界ランク1位(73kg級)のアン・チャンリン(韓国)は脅威です。在日韓国人3世で、筑波大学時代には全日本学生選手権大会を制覇しています。同じ階級の大野将平をライバル視していて、『十分に勝てる』と豪語している」(柔道連盟関係者)