国内

平成30年振り返り オウム真理教13人死刑、富田林逃走など

謝罪会見を開いた『はれのひ』元社長・篠崎洋一郎氏(時事通信フォト)

 いよいよ5月から令和の時代がスタートする。平成とはいったいどんな時代だったのか? 平成30年(2018年)を振り返ってみよう。

 1月8日、新成人の門出を祝うこの日、神奈川・横浜市の振袖販売・レンタル会社『はれのひ』が突如、閉鎖。晴れ着を予約していた新成人客に振袖が届かないという被害が起こった。神奈川県警は、決算を粉飾するなどし、銀行から融資金をだまし取ったとして、6月23日、米国から帰国した篠崎洋一郎元社長を逮捕。12月、懲役2年6か月の判決が言い渡された。

 痛ましい事件も。3月、両親によって虐待を受けていた5才の女児が死亡。体重は同年代の平均の約20kgを下回る12.2kg。事件後、室内からは「もっとあしたはできるようにするからもうおねがいゆるして」と女児が書いたノートが見つかった。女児は毎朝4時ごろに起床し、平仮名の練習をさせられていたという。

 2月に開幕した平昌五輪で日本選手団は冬季で史上最多となる金4、銀5、銅4つの計13個のメダルを獲得。カーリング女子は男女通じて初のメダル獲得に日本中が沸いた。

 芸能界では自ら起こした事件や事故を発端に、身を引く人も多い年だった。元TOKIOの山口達也は未成年女性への強制わいせつ容疑で書類送検。不起訴となったものの、本人より事務所に退職願が提出された。

 また、看護師との不倫疑惑を報じられた小室哲哉が、1月19日に会見を開き、「ぼくなりのこの騒動のけじめとして、引退を決意しました」と、この日をもって音楽活動から引退することを明かした。

 さらに、元『モーニング娘。』の吉澤ひとみは、都内で酒気帯び運転をしてひき逃げし、2人に軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反の疑いで逮捕され、保釈後に芸能界を引退した。

 ヒット商品では、「ドライブレコーダー」。この年の流行語には「そだねー」「スーパーボランティア」「悪質タックル」など。

◆平成30年の主な出来事
1月8日 神奈川・横浜市の振袖販売・レンタル会社「はれのひ」の店舗が成人の日に当日に突然、閉鎖。26日に同社元社長の篠崎洋一郎が謝罪会見

2月9日 平昌五輪開幕。日本勢は過去最多のメダル13個獲得

6月12日 米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(国務委員長)がシンガポールで史上初の米朝首脳会談

6月28日 西日本豪雨発生。岡山、広島、愛媛の3県を中心に15府県で死者・行方不明者200人を超える平成で最悪の豪雨災害に

7月6日 オウム真理教の元代表と教団幹部7人の死刑執行。20日後、残る教団幹部6人も死刑が執行された

9月8日 テニスの全米オープン女子シングルスで大坂なおみ選手が優勝

9月29日 大阪府警富田林署で勾留中に逃走した樋田淳也容疑者を48日後に逮捕

10月11日 東京・豊洲市場が開場

10月21日 卓球の福原愛選手が引退を表明

10月30日 『モーニング娘。』元メンバーの吉澤ひとみ被告に酒気帯び運転とひき逃げ罪で懲役2年執行猶予5年の判決

※女性セブン2019年5月2日号

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン