それは、愛子さまにとっても同じことだ。女性天皇容認の議論が長く続くことは、決していいことではない。
「将来が不安定なお立場であり、愛子さまは非常におつらい状況だと察せられます。愛子さまはあと2年半で成人されます。もし女性天皇を認めるのであれば、政府はそれまでに決めるつもりで、あわよくば(男系男子で天皇を維持したい保守層を支持基盤とする)安倍政権のうちにという目論見もある。
小泉純一郎政権下の2004年、水面下では女性天皇容認の方針が決められ、両陛下もそれに異を唱えられなかった。国民の支持も充分にあります。となると、障壁は決して高くない。近いうちに、『愛子皇太子』が実現しても、決しておかしくない状況なのです」(政府関係者)
秋篠宮家や時の政権などのさまざまな思惑が絡み合い、次代の皇室を巡る問題がどんどん複雑になる。そうした現状を美智子さまは誰より深く憂慮されているという。
「愛子皇太子」か「悠仁皇太子」か──そうした状況で、兄・天皇と弟・皇嗣の間にはどのような関係が生じるだろうか。
※女性セブン2019年5月9・16日号