そして今春、ニッポン放送の看板アナウンサー、垣花正(かきはな・ただし)がフリーになった。「ホリプロ」に所属したと言われて、「なるほど」と思った人は、彼の番組リスナーに間違いないだろう。垣花アナは、『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』で長年アシスタントを務めていて、和田アキ子の信頼も厚いのだ。和田アキ子と言えば、『ホリプロ』の所属タレント名鑑の1ページ目に出てくる同社の大看板。その縁で所属したのは間違いないだろう。
 
 沖縄県宮古島出身で、顔を見れば「沖縄県人」であることが一目瞭然の濃ゆいタイプ。学生時代は「欽ちゃん劇団」の第1期生だったそうで、のちに「いいとも青年隊」となる「あさりど」と同期だったという。そこで、バラエティ―の素地を学んだのだろう。いや、根っから明るい性格で、リスナーに対し、常に心を開いているような温かい人。

 現在は、朝の人気ワイド『垣花正 あなたとハッピー!』や、件の『いいかげんに1000回』『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』などなど、同局のリスナーでなくても「タイトルは聞いたことがある」と言える人気番組ばかりを担当している。そんな垣花アナがフリーに。同局にとっては痛手だったと思う。

 おそらく、他局のラジオには、しばらく出ないという“約束”があるだろうが、荘口、川野アナ同様、垣花も非常に“テレビ的”なキャラクターなので、トークバラエティーのひな壇には比較的早くに座りやすいのではないか。あとは、身体を張ったリポーターでも成功すると思われる。
 
『~あなたとハッピー!』に最期の最期までレギュラー出演していた流通ジャーナリストの故・金子哲雄氏が、唯一、病状を明かしていたアナウンサーでもあり、金子氏が、声が出にくくなっても安心して出演していた傍らに垣花正アナが居たことも付け加えておきたい。

 私もラジオ出身ゆえ、本当に多くのアナウンサーと仕事をしてきたが、「私が私が」「ぼくがぼくが」という“自分が大好き”なタイプは、それがリスナーにバレてしまい、人気が上がらない。ラジオとは、そういう媒体だ。

 そんな“ラジオのニッポン放送”出身のアラフィフアナ、荘口彰久、川野良子、そして垣花正は、ラジオの特性を知り尽くしているうえ、テレビ向きでもある稀有なタイプ。3人共、今年注目の喋り手なのである。

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