そんな荘口のニッポン放送時代の後輩であり、「小加トちゃん」のニックネームでリスナーに愛された川野良子アナが、フジテレビのアナウンサーとして、ブレイクしている。『週刊ポスト』でも特集が組まれ、『女性セブン』では筆者の“出演記”が掲載されたばかりの『クイズ!脳ベルSHOW』(BSフジ)での川野アナのアシスタントぶりが業界で大評判なのだ。

 いや、視聴者にも大人気。ラジオ番組よろしく、視聴者から“お便り”がたくさん届く同番組では、司会の岡田圭右(ますだおかだ)の評判もさることながら、川野アナが“ほんいき”で歌う『伊勢佐木町ブルース』や、特番で森口博子と共に、これまた“ほんいき”で歌い、踊ったピンク・レディーについての“反響”が大きいのである。

 なぜ「小加トちゃん」と呼ばれていた(まだ呼んでいる人も多い)かというと、ニッポン放送時代、『加トちゃんのラジオでチャッ!チャッ!チャッ!』で、加藤茶のおなじみの扮装(ハゲ面、チョビ髭)をして街に出る中継コーナーが大人気だったからだ。川野アナ、この頃から実はテレビ向きだったのかもしれない。

 隣に居る岡田圭右に「ウチの良子」と言わせるほど頼もしい存在になっている川野アナは、『クイズ!脳ベルSHOW』には、なくてはならない存在。芸人の岡田が、どの番組よりも弾けられるのは、川野アナの頭の回転の速さと安定感、そしてヒントを出している内に、うっかり正解を“ポロリ”してしまうお茶目さとの相性がバツグンだから。視聴者も、この部分が「たまらない」そうだ。

 荘口同様、『とくダネ!』のナレーションを担当していて、やはり、アナウンス力は抜群なのである。

 テレビのみの日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の女性アナウンサーの多くは、「ラジオをやりたい」と希望することが多いが、川野アナのアナウンス力の高さを知ったら、そう簡単にはいかないと想いを改めるのではないか。“名前”の大きさだけではリスナーは騙せない。演者同士の相性、日々のコンディション、リスナーを大切にする真摯な姿勢などなど、ラジオ出身者というのは、そうしたラジオの特性を熟知している人たち。『クイズ!脳ベルSHOW』の川野良子アナを見ていると、岡田圭右やゲスト回答者、そして視聴者をどれだけ大切に思っているのかがストレートに伝わってくるものだ。

◇垣花正は和田アキ子から信頼を獲得し、ホリプロへ

関連記事

トピックス

なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン