国民に愛された妹、引退後にブレイクした姉(Getty Images)

◆スポーツ界はどうなっているか

 スポーツ界に目を移しても、傾向は変わらない。テニスの大坂まり・なおみ、フィギュアスケートの浅田舞・真央、スピードスケートの高木菜那・美帆、レスリングの伊調千春・馨など、日本を代表する姉妹たちも妹の活躍がより目立っている。

妹は金メダル4つ(Getty Images)

姉妹で合わせて五輪メダルは6個(Getty Images)

 姉の影響を受けて育った大坂なおみが3歳、高木美帆が5歳から競技に取り組んだように、妹のほうが競技開始年齢が早くなる利点もある。だが一方で、“妹”という環境こそがその後のアスリートとしての成長に大きく関係しているという。

大坂なおみの姉・まりもテニス選手(時事通信フォト)

「子供の頃、妹は姉と比べて身体も小さいし、知識も少ない。負けて当たり前という状態からスタートするため、我慢強く、ヘコたれず、反骨心も備わってくる。スポーツに必要なメンタリティーが自然と身に付いていくのです」(前出・磯崎氏)

 実際、大坂なおみは雑誌取材で幼少期をこう振り返っている。

〈毎日姉にコテンパンに負けていました。でもなぜ勝てないのか理解できず、毎日負けたことに怒って、明日は勝ってやると挑戦し続けていました〉

 一方で、妹に後塵を拝しがちな姉の奮闘も見逃せない。平昌五輪では、高木姉妹が女子スピードスケート団体パシュートで金メダルを獲得。カーリング女子で銅メダルに輝いた「LS北見」では吉田夕梨花、知那美という姉妹が存在感を発揮した。

「高木菜那は天才的な妹・美帆がいる中で、どう自分のポジションを確立するか考えたのでしょう。それが団体戦と個人のマススタートでの金に結びついた。兄弟と比べて、姉妹は中学生くらいになると、お互いの良さを認め合える。これも大きいでしょう」(磯崎氏)

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