「俺が若手時代は社員も芸人も少なくて、全員の顔と名前を知ってたもん。芸人を尊重してくれたし、辞めたときだってトラブルもなかった。けれどテレビの時代になると、力関係が変わった。テレビに出てないと営業に人が集まらないから、とにかく出て顔を売りたい。だから、芸人がテレビ局に出入りしているマネージャーにすがるようになった。今そのトップにいる大崎と松本のラインにいたほうが仕事を取りやすい、これはしかたないだろうな。
さんまは違うよ。さんまは会社の力じゃなくて自分の実力だけで売れた。“さんまを作った”って人はおらんし、あいつも派閥なんて作らない。後輩は可愛がるけどね。でも、俺らの時代はみんなそうだった」
こうした考え方の違いもあり、松本とさんまの共演はほとんどないのだという。
※週刊ポスト2019年8月9日号