スポーツ

巨人・阿部引退で岡本和真に正念場 現役時の原辰徳氏と酷似

4番・岡本和真の真価が問われる(写真:時事通信フォト)

 巨人・阿部慎之助が今季限りでの引退を発表した。9月25日の引退会見で4番・岡本和真について聞かれると、「『自分が打たないから負けた』とあの若い年齢で言ってくれた。それは将来の巨人にとっても心強いんじゃないかなと思いました」と語った。野球担当記者が話す。

「今年、岡本は不調で6番に落ちたりしながらも、なんとか4番を務めた。その陰には、ベテラン阿部の存在がありました。8月2日から4日までのDeNA戦で3連敗すると、打てない4番は集中砲火を浴びた。しかし、7日の中日戦でベテランの阿部が5番で先発出場すると、チームは5連勝。岡本の打棒も復活した。阿部効果は明らかでした」(以下同)

 1990年代の巨人で、落合博満という大ベテランが松井秀喜の1本立ちを支えたように、岡本にとって阿部が後ろに控える安心感は何よりも大きかったはずだ。

「シーズン最終打席で敬遠されたように、阿部はまだまだ現役で通用する。ポストシーズンでも重要な役割を担うでしょう。気の早い話ですが、来年の巨人は岡本の後ろを打つバッターが重要になる。端的に言えば、外国人やFAでの補強になるのでしょうけど、阿部という存在の穴を埋められる選手はいない。岡本がここをどう乗り切るかです」

 来年、4番として3年目を迎える岡本和真は1980年代に巨人の4番を務めた原辰徳(現監督)と状況が似ているという。

「原は1982年に4番に初めて座り、1983年にはMVPと打点王に輝きました。この時までは王貞治、長嶋茂雄を継承する巨人の4番に成長しつつあるとファンも暖かく見守っていました。しかし、1984年は開幕から絶不調に陥り、5月には4番を外された。その後も、完全復調には至らず、優勝を逃したチームの戦犯扱いとされた。原が勝負弱いとレッテルを貼られ始めたのは、この年からです」

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン