芸能

立川志らく、テレビで和装を貫く理由と目指す「超二流」

『グッとラック!』でその日を振り返る『志らく一段落』。この日は若い女性に増えている整形手術の話題に触れ、父としての心境を語った

 落語界の風雲児・立川談志のDNAを受け継ぎ、歯に衣着せぬコメントで令和のテレビ界を賑わせている男、立川志らく(56才)。コメンテーターの枠を超え、2019年秋口からは新たなる挑戦として情報番組『グッとラック!』(TBS系)の司会を務めている。

 トレードマークでもある羽織袴姿。高座に限らずテレビ出演の際には和装を貫いているという。

「昔はテレビに出る時には着物はNGと決めていたくらい“落語家=着物”という固定観念がものすごくいやでした。でもね、考えてみると日本人が落語を意識するのは週に1度の『笑点』(日本テレビ系)くらいで、おそらく人口の1%程度しか落語の面白さをわからないまま死んでしまう。月曜から金曜の毎日『グッとラック!』と『ひるおび!』(TBS系)の2番組に着物で出演することで、“こいつは落語家なんだな”と意識してもらえる。それは非常に意味があるんじゃないかと思うようになったんです」

 2017年に上半期ブレイクタレントランキングで1位に選ばれテレビでの露出が増えたことで、世間からは心ない言葉を浴びせられることも。

「“落語もやらずにテレビに出て”なんて落語ファンのなかにはそう言う人もいるけれど、この姿でどれだけ私が落語に貢献しているかって、ねぇ?(笑い)」

“落語もやらずに”どころか、精力的に高座へも上がっている。平日は帯で情報番組の出演と他番組の収録をはじめ、夕方からは立川一門会の落語会や、2018年に文化庁芸術祭大衆芸能部門で優秀賞を受賞した『志らく独り会』などの独演会をこなし、週末は高座を掛け持ちすることもある。しかもその忙しさで新作落語もさらりと作るのだから恐れ入る。

「落語は一生かけてやるもので、高座に上がって生で感じたことを次へ生かしていく。経験を重ねて完成させていく芸なので、準備に時間をかけすぎる必要はないんです」

 テレビでの経験も落語に生きていると言う。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン