なるほど、結婚して思う存分、嵐を追っかけるのもありだろう。婚約者は婿入りしていわゆるマスオさんになる予定、優しく後藤さんに惚れ込んでいるというから、彼女の希望を最優先してくれそうだ。娘が生まれたら母子で応援するのも楽しいだろう。そんなジャニーズファンは珍しくもないし、親子どころか三世代でファンだったりもする。もはや日本文化のひとつだ。

「でもしばらくは妊活です。それは両親も彼も望んでますから。40歳を過ぎて妊活するのが大変なことは自覚してます。初産ですし」

 医学上、35歳以上の初産は高齢出産と定義されている。35歳からは年々、妊娠が難しくなり、出産時のリスクも高くなるので時間との闘いでもある。妊活は女性の身体への負担が大きく、その厳しさについてもたびたび聞いているので、できるなら仕事をせずに専念できるほうがいいだろう。

「しばらくは夫のお給料で専業主婦ですね。いずれは働きたいと思いますが、どっちにしろこんな状態で考えられません」

 生き方が大きく変わるときなのだから、無理に考える必要はないだろう。まず結婚だ。そして妊活。それだけでも大変な人生の選択である。もちろんリスクも大きい。しかし喜びも大きいだろう。

「コロナでしばらくイベントやコンサートもないでしょうし、お家で嵐を応援です。二次創作でもしようかな」

 商業作品を元に漫画や小説を描く二次創作はアニメやゲームばかりでなくアイドルはもちろんお笑い芸人や政治家にまで存在する。誰と誰が仲良しだとか、関係性の微笑ましさなどを描いたり書いたりする。基本的には他愛もないファンのお遊びだが本人たちは真剣、実際にプロの漫画家や小説家も参戦していることも多い。コミケはもちろん各同人誌即売会にはちゃんとアイドルそれぞれのジャンルでブースがある。

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