芸能

圧倒的な振れ幅、ムロツヨシが目指すのは「ふざけた大人」?

ムロツヨシ

 コミカルからシリアスまで、幅広い役柄を演じる俳優・ムロツヨシ。21日放送のNHKドラマではトランスジェンダーの役を演じて反響を呼んだ。振れ幅の広い演技を見せるムロの魅力についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 先日放送されたNHK『三浦部長、本日付けで女性になります。』には、驚かされた。妻と息子と暮らす食品会社の総務部長の三浦(ムロツヨシ)が、自分がトランスジェンダーだと自覚。ついには女性として出社して仕事をするという物語だ。驚いたのは、女性姿のムロにだんだん違和感がなくなっていったことだった。

 三浦部長の完成形は、つけまつ毛もバッチリ、ベーシックファッションの中年女性。近年、男優が女性姿で主演したドラマとしては、美しさでも注目された志尊淳の『女子的生活』やパンチのきいた外見でドスドスと押してきた古田新太の『俺のスカート、どこいった?』などがあったが、ムロは志尊と古田のちょうど中間的なイメージといえる。

 この10年、ムロツヨシに翻弄されている方は多いと思う。NHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』をはじめ、不思議なムードで話題となった『勇者ヨシヒコ』シリーズでは、金髪マッシュルーム頭の魔法使い。「おもしろ男」の印象は強烈。福田雄一と組んだ『新解釈・日本史』では、次々と歴史上の人物に。織田信長、坂本龍馬、松尾芭蕉、伊能忠敬…フランシスコ・ザビエルだってやっちゃいますよね、そりゃ。ザビエル(ムロ)を前にした殿(本田力)が、「その髪型…マジで?」と噴き出せば、ザビエルは「そちらの髪型だって…」とちょんまげについて指摘。もはや日本史も何も吹き飛んでいた。

 大河ドラマにもしっかり出演。『おんな城主 直虎』に出たかと思えば、初回はまるで原始人。商人になって金儲けのアイデアがひらめくとチャリンチャリンと効果音が響き、「銭のニオイがする…」と目がキラリ。

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン