一連の暴露に対して尹美香氏はフェイスブックを通じて「(寄付は)徹底して管理し、監査を受けて報告する過程を経ている」と釈明した。挺対協(現・正義記憶連帯)サイドはこう反論している。

〈「おばあさんは高齢で、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)以降、心身が弱くなった状態」とし「おばあさんと正義記憶連帯は家族のように過ごしてきた歳月が30年」と話した。あわせて「空しさもあり誤解もあり、記憶が歪められた部分もあったのだろう」〉(韓国・中央日報5月8日付)

「おばあさん」とは李容洙氏のことだ。挺対協(現・正義記憶連帯)サイドはあたかも“彼女はボケている”と思わせるような表現で反論し、暴露は「ハプニング」と切り捨てた。

「李容洙氏は、数少ない生存する元慰安婦の中で、もっとも挺対協寄りだった女性です。そんな彼女が批判に転じた衝撃は大きい。慰安婦に否定されてしまったら水曜集会は、そもそもの立脚点を失う。日本大使館関係者も『水曜集会、解散もありうる』とその推移に注目しています」(在韓ジャーナリスト)

“名誉とカネ”を巡る泥仕合の行方はいかに──。

◆取材・文/赤石晋一郎(『韓国人、韓国を叱る』著者)

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