告別式で父を見送った西城さんの家族。左から美紀さん、長男、長女、次男(撮影/小彼英一)
高校2年生の長男と高校1年生の次男も、それぞれ未来に向かって歩み始めた。サッカーが得意な長男は、昨年4月、プロサッカー選手を多く輩出する強豪校に進学し、寮生活を送っている。
「小さい頃から『ぼくはネイマールになるんだ!』なんて言っていて。それを聞いた秀樹さんは、『そうか、がんばれよ!』と励ましていましたね。まだ道半ばですが、まさかここまでがんばれるとは、私も驚いています。
次男はインドア派。絵を描いたり、映画や演劇、音楽に親しんでいます。
面白いことに、2人とも父親の身長を抜くのが目標のようなんです。秀樹さんは長身(181cm)で、息子たちはまだ170cmそこそこですが、たくさん牛乳を飲んで毎日のように身長を測っていますよ(笑い)」
子供たちに西城さんの面影を見ることも増えた。長男は20代後半~30代の日焼けして髪が短かった頃の西城さんに、次男は10代の頃の西城さんによく似ているそうだ。「ぜひ芸能界デビューを」と望むファンからの声もあるが、現状、子供たちはその道は考えていない。
「3人とも秀樹さんが40代後半になってから生まれた子ですし、秀樹さんの過去の苦労時代を全く知りません。デビュー当時は、レコードを売るために車で全国を回り、車中で寝泊まりしていたそうですし、大変な世界だというのは私もわかっているつもりです。秀樹さんも“普通に”育ってくれればいいと、いつも言っていました」
しかし、西城さんが生きた芸能界とのつながりはいまも深く、それが家族の支えにもなっている。“新御三家”の1人で親友だった野口五郎とは、いまもつきあいが続いている。
「五郎さんは、まるで親戚のおじさんのように子供たちのことを気にかけてくれていて、3~4か月に1度、子供たちも含めた食事会を開いてくださるんです。五郎さんのお子さんたちと、うちの子たちが同じ年代ということもあって、子供同士もLINEで連絡を取り合っているんですよ。
浅田美代子さんもお手紙をくださったり、岩崎宏美さんがクリスマスカードをくださったり。みなさんの温かいお気持ちに支えられていると実感しています」