芸能

『愛の不時着』、気持ちをざわつかせるタイトルの妙

「猛…はっきりしないと、ひかる、あいつにとられちゃうわよ」上目遣いの美佐子お嬢様が懐かしい。ちなみにこのころから、渡辺裕之は日焼けワイルド系であった。このドラマは後に『新・愛の嵐』として、要潤・藤谷美紀コンビでリメイクされた。

 もうひとつの名作といえば、『愛の流刑地』だ。スランプの恋愛小説家(岸谷五朗)が、こどものいる人妻(高岡早紀)と出会い、逢瀬を重ねる。結果、男は性愛の最中に彼女を死なせてしまい、裁判が始まる。渡辺淳一の原作小説は新聞連載中から大きな反響を呼び、「愛ルケ」ブームを巻き起こした。

 2007年、ドラマに先駆けて豊川悦司・寺島しのぶで映画版が公開された際、私はコラム執筆のため、朝10時から映画館で観ることになったが、とても朝から観る内容とは思えなかったのに、シニアで満席でびっくりした記憶がある。いやいや、すごかった「愛ルケ」パワー。

 と、ここまで書いて、やっぱりタイトル力に驚く『愛の不時着』。それは「不時着」がたとえでもイメージでもなく、実際にヒロインの身に起こるということだ。「不時着したような愛」とか「愛は不時着に似ている」とかではなく、ホントに不時着しましたから!という迫力に観る者はぐいぐい引っ張られる。なお、このドラマの英語タイトルは『Crash Landing on You』。直訳すると「あなたに不時着」ってこと? こちらもナイス。

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト