5月20日、日赤幹部からご進講を受けられる両陛下(宮内庁提供)

「何より、雅子さまご自身がショックを受けられているそうです。周囲の期待に応えられないということに加え、“大切な養蚕さえやりきれないのか”と肩を落とされ、さらに悩まれてしまうという悪循環のようです」(皇室関係者)

◆努力が伝わっているか知るすべがない

 雅子さまは幼少期から「完璧」を絵に描いたような女性だった。数か国語をネイティブのように操り、米ハーバード大学から東京大学を経て、「倍率40倍」の外交官試験に一発合格されるなど、学業の優秀さは言わずもがな、スポーツも万能で、謙虚な人柄、ユーモラスな面も持ち合わせる、いわゆるスーパーウーマンである。あふれる自信がなかったわけではないだろう。

「ですが、皇室に入られてから、お世継ぎ問題によってそれが崩れたのです」(皇室ジャーナリスト)

 雅子さまのご不調は、「産後うつ」が引き金になった可能性を、精神科医の片田珠美さんが指摘する。

「産後うつは、完璧主義なお母さんほど陥りやすい傾向があります。赤ちゃんは言葉も通じず、育児は思い通りにいかない。それでも子育てを完璧にこなそうとすればするほど、母親はできない自分を責めてしまうのです。雅子さまは愛子さまが2才のときに、療養に入られました。その上さらに雅子さまはお世継ぎを産むことを求められ続けた。そうしたプレッシャーが雅子さまを追い詰めたのでしょう」

 公務が忙しくないいまだからこそ、ご養蚕に取り組まれる余裕もあるはずだった。それでも、紅葉山にどうしても足が向かないときがある。簡単なことなのに―いま雅子さまはそう思い詰められているのではないか。

 雅子さまは昨年12月、誕生日に公開された文書の中で、全国各地で臨んだ行事で多くの国民と触れ合われたことについて《大きな支えになってくれるもの》と言及された。また、《思いがけないほどに本当に温かいお祝いを頂きました》と、感謝を示された。

「公務がなくなったことで、国民との触れ合いのない日々が続いています。国民から励ましや応援を受けることができず、雅子さま自身も国民への労いを直接伝えることができない。ご進講を受けられるなど熱心に取り組まれても、御所の中のことなので、わかりにくい。雅子さまには、その努力が実際に国民に伝わっているかどうか、知るすべがないのです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 先の予定が定まらないことも、不安がかきたてられる原因の1つだろう。6月11日、8月に行われる「全国戦没者追悼式」が規模を縮小して開催されることが決まった。

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