愛子さまは、美智子さま、雅子さまが紡いできた「ご養蚕」という伝統の継承にもすでに加わられている。
「小学生の頃から難しい蚕の飼育に取り組まれており、その様子は美智子さまも頼もしく感じられているようです」(前出・皇室ジャーナリスト)
過去には上皇上皇后両陛下が「女性天皇」実現を前向きに望まれていると報じられたことがあった。
「皇統を安定的に継承することは、天皇家にとって第一といってもいい務めですから、さまざまな可能性を考えてのことでしょう。ところが雅子さまは女性天皇の実現に“前のめり”ではないとされています」(前出・皇室関係者)
ご自身が皇室で大変なご苦労をされてきた雅子さまだからこそのお考えもあるだろう。
「雅子さまは、特にお世継ぎ問題では筆舌に尽くしがたい苦悩を経験され、心身のバランスを崩されたことがあります。ご自身が体験された以上に重圧がかかる天皇の位に愛子さまがつく可能性には、思うところがおありのはずです。
皇后としては皇統の継承を第一に考えながらも、ひとりの母親としては、愛するわが子の将来について“自分の意思で自由に決めさせてあげたい”という思いをお持ちでもおかしくありません」(別の宮内庁関係者)
それだけに雅子さまにとって、今回の報道は寝耳に水だったに違いない。
「愛子さまを天皇にするために雅子さまが五百旗頭氏を抜擢したかのような報道にショックを受けられていることでしょう」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまは昨年末、56才のお誕生日を迎えられた際の文書で、次のように記された。
《これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方から沢山のことを学び、心豊かに過ごしていってほしいと願っています》
これから先のことは、愛子さま自身が決めること――。雅子さまは母として娘を支えられる覚悟だ。
※女性セブン2020年7月23日号