室内の広さは圧巻
そんな強力なライバルモデルを抑え、圧倒優位な戦いを続けているN-BOXの強みは一体どこにあるのだろうか。
N-BOXは他のモデルに比べると、あっと驚くようなカラクリや独創的なデザインを持っているわけではない。メーターパネル下のボックスにCDケースがつかえずにぴったり収納できるよう設計されているなど作り込みは丁寧だが、その先の飛び道具に目立ったものはない。
CDケースがすっぽり収納できるグローブボックス(ホンダN-BOX)
ライバルを明らかに凌いでいるファクターは2240mmに達する室内長で、次点のルークスを40mm上回っている。広さは軽スーパーハイトワゴンの重要なセールスポイントなので、ここでトップを取っているのは得点が高い。
だが、室内長のカタログ値にはカラクリも多い。法的にはインパネのバイザーから後席シートバック後端までとなっているが、カタログ上の数値はインパネのデザインや後席リクライニング幅などで違ってきてしまう。N-BOXはエンジン搭載部分が極めてコンパクトに設計されており、室内の広さは圧巻だが、他のスーパーハイトワゴンも十分に広く、どれが優れていると体感的にパッと言い当てられないくらいだ。
