木下ほうかが振り返る。
「悪役の場合、台詞がきつく、強く響きがちなのでなるべく過剰にならないように細心の注意を払いました。
相手を罵倒する台詞は、表情と態度は抑えめにしても伝わるので、表現を最小限にする。答えを出しすぎずに、視聴者に解釈を委ねるくらいのほうが悪役の不気味さが伝わるんです。
僕なんか実際に悪い人、怖い人だと思われることも多く、街中で遠くから怯えた目で見られることもありますが、それは自分の演じ方が正しかったという裏返しでもあると思う」
※週刊ポスト2020年9月18・25日号