国内

立皇嗣の礼 天皇の「男系男子」維持に重要な意味を持つ

悠仁さまのお誕生日には、父・息子おふたりの写真が公開された(写真は8月10日、東京・港区)

悠仁さまのお誕生日には、父・息子おふたりの写真が公開された(写真は8月10日、東京・港区  写真/宮内庁提供)

 11月8日、秋篠宮さまが皇嗣となられたことを示す「立皇嗣の礼」が行われる。現在、秋篠宮さまは皇位継承順位第1位であるが、一方では「天皇家の長女」である愛子さまを天皇に推す声も大きい。世論調査では約8割が女性天皇を容認している。

 そんななか、立皇嗣の礼が行われることで、「愛子天皇」論に大きな影響があるという。

「立皇嗣の礼は、次の天皇の存在を国内外に示す儀式です。一度、次の天皇をお披露目したにもかかわらず“愛子さまを天皇にします”とするのは、国際的にわかりにくい。そういった意味で、立皇嗣の礼は天皇の『男系男子』維持に重要な意味を持つんです」(皇室ジャーナリスト)

 政府は立皇嗣の礼が終了後、女性天皇・女系天皇の是非を含めた安定的な皇位継承の議論に入るとしている。

「女性天皇容認の世論は大きいですが、男系男子維持を強く望む声もある。菅首相は“男系継承の重みを踏まえる”と発言しており、踏み込んだ議論はしないでしょう。現状、少なくとも悠仁さままでは男系男子を維持できます。

 天皇陛下が高齢となられ上皇陛下のように譲位を決断されたとき、同じくご高齢の秋篠宮さまに譲位されるのか、秋篠宮さまを飛ばして悠仁さまに譲位されるのか。そうした議論が生まれるときにようやく、女性・女系天皇についても踏み込んだ議論が行われるのではないでしょうか」(別の皇室ジャーナリスト)

 将来、懸念されるのが悠仁さまを支える皇族方が少なくなることだ。現行の制度では女性皇族は結婚後、皇室を離れられるため、皇室の先細りは避けられない。そのため、「女性宮家」の創設を望む声も大きい。

「紀子さまは、眞子さまと佳子さまに結婚後も皇室に残って悠仁さまを支えてほしいとお考えだそうです。眞子さま、佳子さまがご結婚される前に女性宮家の創設が認められれば、おふたりは結婚後も皇室に残られる。秋篠宮家の長男を長女と次女が支えるという、盤石な“秋篠宮家体制”が生まれる可能性もあるんです」(前出・別の皇室ジャーナリスト)

 秋篠宮家が「天皇家」になるその日、天皇の血統である「皇統」が変わる。秋篠宮家の誰かが天皇となられた時点で、天皇家の“本家”が移ることになるのだ。

「秋篠宮さまが天皇となられ、女性宮家が創設されて眞子さまが皇室に残られていた場合、『天皇家の長女』は愛子さまではなく眞子さまです。さらにその後、女性天皇が容認されることになれば、眞子さまや佳子さまにも皇位継承順位がつく。愛子さまは天皇家の長女ではないので、“眞子さまや佳子さまは、愛子さまより継承順位が上”というお立場の逆転が起きるのです」(前出・別の皇室ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
元・明石市長の泉房穂氏
財務官僚が描くシナリオで「政治家が夢を語れなくなっている」前・明石市長の泉房穂氏(62)が国政復帰して感じた“強烈な危機感”
NEWSポストセブン
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン