長期不倫の鍵となる“カムフラージュ軍団”は男と女でちょっと違う!?
それでも「5年」も続いてしまったのは、どうしてなのでしょうか。私が考えるに、理由は3つ。1つ目は、彼女のお仕事が関係していると思うのです。そう、オーダーメードスーツの会社の社長さんという“お仕事”です。
女性のファストファッションブームよりも先に訪れていた格安スーツのブーム。多くのビジネスマンが「これで、いい」と、自宅で洗えるスーツだとか、1着買えばスラックスが2本付いてくるようなスーツを選ぶようになりました。
そんな中、オーダーメードのスーツを選ぶ客層というのは、どんなかたたちであるのかは想像つきますよね。彼女にとって、マッチさんと親しくしているということは、ものすごいステータスであり、当然のことながら、いいお客様も紹介してもらえる。“トロフィーワイフ”ならぬ、“トロフィーラバー”だったと言ったら失礼でしょうか。もっと古いワードを使えば「ベンリーくん」だったという気もします(苦笑)。
2つ目は彼女の年齢です。マッチさんと25才差でしたっけ? ということは、彼女は歌手として全盛期のマッチさんをご存じない。しかも、KAT-TUNの中丸雄一クン(37才)のファンとのこと。最初にマッチさんに会ったとき、すぐには気づかなかったともいいますから、これは、マッチさんにとっても“ラクチン”な要素だったと思うのです。
どこに行ってもチヤホヤされ、自分がそこまで望んではいないような“おもてなし”を受けてしまう。大御所のマッチさんは、もはや、どこに行っても、そういう日々だったと思うのです。が、彼女の態度はそこまで大仰なものではなかった。マッチさんにとっても、そして彼女にとっても、交際は“非日常”な“お楽しみ”だったように感じます。
それに彼女には、マッチさんを「一生、支えてあげよう」といった覚悟も気持ちさえもなかったのではないでしょうか。繰り返しになりますが、やはり、このおふたりには過去の有名な不倫劇のように、“ドラマ”がない。だからこそ、互いの感情がよくも悪くも安定したままで、続いてしまったのでしょう。
3つ目は、“カムフラージュ軍団”の存在です。マッチさんの奥様にとって、「許せない」「裏切られた」という気持ちに拍車をかけることとなった、マッチさんの不倫を手助けしていた男性たち。奥様も当然、お目にかかったことのあるかたたちばかりです。
男性にも女性にも、不倫を手助けする人たちというのがいらっしゃるワケですが、概して女性のカムフラージュ軍団は、その気持ちが続かなくなってしまうんですよね。私の知り合いにも、某男性有名人の長きにわたる不倫を助けてあげている女性がいますが、彼女の場合は、いつ週刊誌にタレコんでもおかしくないほど(!)、いつもその男性のことを怒っています。
そして愛人女性のことを「本当にかわいそう」と。個人性の生き物である女性は、その不倫劇が自分のことのように思えてしまうんでしょうね。過去、「女友達の怒り」によって露呈した有名人の不倫は多々あるものです。そして愛人女性も、女友達と話をしているうちに、男性のことが許せなくなってしまう……。
でも、男性の場合は、「男友達を何が何でも守ろう」という責任感にも似た感情の方が強いのだと思います。今回のカムフラージュ軍団も決して面白がって行動していたのではないような気がするのです。
……と、またまた“法則”を思いついてしまった私ですが、20代の頃、もっとも取材をさせていただいた男性アーティストの1人がマッチさん。来年には、晴れて40周年コンサートの客席で盛り上がりたいものです。マッチさん、『ケジメなさい』!
構成■山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2020年12月10日号