スポーツ

写真で振り返る東京五輪2020開会式 歓声なきパフォーマンスへの称賛も

日本を代表する文化であるゲーム音楽に合わせ、206の国と地域の選手が入場。日本は過去最多となる582人の選手団のうち155人が開会式に参加した(Getty Images)

ゲーム音楽に合わせ206の国と地域の選手が入場。日本は155人が開会式に参加(写真/Getty Images)

 2021年7月23日に行われた、東京五輪2020の開会式。前日に解任された元芸人・ラーメンズの小林賢太郎氏を含め、総合演出家が4度も交代するというドタバタを象徴するオープニングセレモニーとなった。

 MISIAの個性的な君が代独唱を披露し、木やりうたとダンスのパフォーマンスでは棟梁役で真矢みきが登場。俳優・森山未來は、今なお苦しめられるコロナウイルスの犠牲者へ黙祷を捧げる内容で、神秘的な演出でダンスを披露した。

 日本を代表する文化であるゲーム音楽に合わせ、206の国と地域の選手が入場した。日本は過去最多となる582人の選手団のうち155人が開会式に参加した。

 入場行進中は、フィールドを囲うように陣取ったパフォーマーたちがお辞儀をし、両手を広げて大選手団をお迎えし、さあこちらへと「おもてなし」のダンスで選手を誘導する。無観客の殺風景に花と彩りを与えた。

 冒頭にはコロナ禍によって世界最終予選がなくなり、戦わずしてオリンピアンになる夢を絶たれた女子ボクシング選手の津端ありさを登場させた。「多様性と調和」に加え、現役の看護師である彼女を登場させることで、パンデミックの最中に五輪を開催する意味を世界に問うた。

 直径4メートルの五輪のシンボルは、1964年の東京大会の際に各国の選手団が持ち寄った種から育てた木の間伐材を用いて表現した。

 大会エンブレムは多様性を象徴している。さまざまな人種、性別、年代のパフォーマーがカラフルな45個のブロックを使って、ともに「東京2020」のエンブレムを作り上げた。立ち止まった世界中のアスリートが再び走り出すまでを描いた演出。赤い紐は血管や筋肉、葛藤などの心情を象徴しているという。

 簡素でありながら、1824台のドローンで作り上げた五輪エンブレムから地球の形へと変化し、最新の舞台演出の技術と粋が詰まっていた。

 パントマイムアーティストのが~まるちょば・HIRO-PONとGABEZによる全50競技の「動くピクトグラム」は、国内外から称賛の声が続出した。

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト