秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)は現在、お茶の水女子大附属中の3年生。お茶の水の附属高校は男女共学ではないため、今春どの高校へ進学されるのかに注目が集まっている。しかし、そもそも皇族方の「高校進学」が話題になるのは異例中の異例である。
「かつて存在した『皇族就学令』には、皇族の男女は学習院または女子学習院で教育を受けるとあり、学習院が皇族方のための学校だったことは間違いありませんし、上皇陛下、天皇陛下、秋篠宮さまは幼稚園から大学までを過ごされました(上皇陛下は大学を中退)。長女・眞子さんと次女・佳子さまも共に高校までは学習院にずっと通学されてきたわけです」(皇室ジャーナリスト)
もっとも眞子さんは大学から国際基督教大学(ICU)へ、佳子さまは学習院大を中退して同じくICUへ、そして悠仁さまは幼稚園からお茶の水に通われた。この点から、秋篠宮家側に、学習院を「軽視」あるいは「忌避」する姿勢が見え隠れするという指摘があるが、実際はどうなのだろうか。
「佳子さまはICUを受験される際に、『教養科目や英語について特に力を入れて学びたい』と動機を語っていらっしゃったようです。裏を返せば、学習院が選択肢を提示しきれていないというふうにも受け取ることができます。他の宮家に目を向けても、高円宮家の長女・承子さまも学習院女子大を中退してエジンバラ大学を経て早稲田大を卒業され、3女・守谷絢子さんも学習院女子高校を卒業後、城西国際大に進学、同大大学院を修了しています。『学習院のスルー』は秋篠宮家だけの問題というよりは、時代の流れと言った方が適当かもしれません」(同前)
一方で、秋篠宮さま個人は、学習院に対する様々な思いを抱かれているようだ。
「秋篠宮さまご自身、興味のある学問を究めたいと、大学からは学習院とは別のところへと考えられていたそうですが、現・上皇陛下を中心に引き留められて、従ったと聞いたことがあります。不完全燃焼だった部分があり、秋篠宮さまは卒業してからというもの、学習院との距離ができてしまった」(別のジャーナリスト)
ある宮内庁関係者はこう心配する。「秋篠宮さまの考え方が眞子さん、佳子さま、そして悠仁さまの進学先に影響を与えた可能性はあります。とりわけ、将来の天皇陛下である悠仁さまには、受験などを経る必要がなく、落ち着いた環境で様々な経験を積むことが可能な学習院の方が望ましいのでは、という指摘はかねてからありました」
悠仁さまに関しては、お茶の水と提携校進学制度を結ぶ筑波大附属高校への進学も噂されてきた。
「仮にそうなった場合、3年後の大学はどうするのかという問題もつきまといます。東京大学の農学部を目指されていると取りざたされたことがありますが……いずれにしても、皇族方の進学先が定期的に注目されていくのは時代の大きな変化なのでしょう」(同前)
一口に「進学先」といっても、皇族を受け入れる警備体制など、どんな大学でもいいというわけではないだろう。進学先が「その後」を大きく左右する可能性もある。秋篠宮さまは昨年11月の誕生日に関する会見で、眞子さんと小室圭さんとの結婚について、「皇室としては類例を見ない結婚となりました」「皇室への影響も少なからずありました」との感想を述べられていた。
「宮内庁の中には、小室さんを巡る一連の騒動は皇室の品格にかかわる問題だと考える人は多く、秋篠宮さまの感想もそれに配慮してのものだったと見受けられます。大学に関して、“眞子さんが学習院に行っていれば、様々な騒動はなかったのではないか”と感じる人もいるようです。もちろん今は、小室さんとお二人で幸せになることが最も喜ばしいことであることには違いありません」(前出・宮内庁関係者)
秋篠宮家が切り開いてきた新しい「皇族の進学先」は、今後も注目を浴び続けていく。