国内

天皇家と秋篠宮家に横たわる、収入、警備、医師の数など歴然たる格差  

秋篠宮さま以来、41年ぶりの男性皇族の誕生だった(2006年9月、東京・港区)

41年ぶりに生まれた男性皇族である悠仁さまがおられる秋篠宮家は、天皇家とはさまざまな差ががあるという(2006年9月、東京・港区)

 3月17日、皇居・御所にて天皇家の長女・愛子さまが、初めての記者会見に臨まれた。「二十歳という節目を無事に迎えることができましたことを嬉しく思っております」と、自信に満ちた表情で語られた──。愛子さまが誕生されたのは2001年12月。約19万人が沿道に詰めかけた皇太子さま(当時)と雅子さまのご成婚祝賀パレードから9年目に訪れた吉報だった。日本中が祝賀ムードに包まれ、東京・目黒にある雅子さまのご実家である小和田家にはお祝いの花束がひっきりなしに届けられた。

 その2年前に稽留流産を経験された雅子さまの喜びはひとしおで、会見では「生まれてきてくれてありがとう」と涙ぐまれた。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が振り返る。

「生まれたばかりの愛子さまを抱っこされた雅子さまを、宮内庁病院の正面玄関で記者会の一員としてお出迎えしました。幸せに包まれた雅子さまの表情は、昨日のことのように思い出されます」

 愛子さまの誕生は、皇室にとっても国民にとっても慶事だったことは間違いない。一方で、皇室の長年の懸案事項は未解決のままだった。お世継ぎ問題だ。

 当時、皇室には秋篠宮さま以来男子が生まれておらず、約2600年続くとされる万世一系が崩れるとの緊張感が漂った。2003年には宮内庁の湯浅利夫長官(当時)が「秋篠宮家に第3子を強く希望したい」と発言して物議を醸した。

 そうしたムードを一変させたのが、2006年9月6日の秋篠宮家の長男・悠仁さまご誕生だった。皇室にとって41年ぶりの男子誕生であり、秋篠宮家の長女・眞子さんと次女・佳子さまと10才以上年の離れた弟君は、皇室に前例のない帝王切開で誕生された。かねて第3子を切望されていた秋篠宮ご夫妻のお気持ちが結実した瞬間だった。悠仁さまがお生まれになった日、当時天皇だった上皇陛下は、宮内庁の幹部職員一人ひとりに「いろいろ苦労をかけました。ありがとう」と電話で感謝の言葉を伝えられたという。

 愛子さまと悠仁さま、誕生の際にはどちらも日本中が幸せに包まれた。しかし、「天皇家の長女」である愛子さまと「宮家の長男」であった悠仁さまは、生まれてからの扱いに厳然たる格差があった。

 そもそも天皇家(当時の両陛下と皇太子ご夫妻と愛子さま)の日常の費用や内廷諸費のために支出された「内廷費」が3億2400万円だったのに対し、秋篠宮家の品位保持のための「皇族費」は、悠仁さまの誕生後でも5490万円程度だった。もちろんお立場や担われるお務めには違いがあったが、同じ5人のためのお金に6倍もの差があったことになる。

関連記事

トピックス

中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「山健組組長がヒットマンに」「ケーキ片手に発砲」「ラーメン店店主銃撃」公判がまったく進まない“重大事件の現在”《山口組分裂抗争終結後に残された謎》
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン