紀子さまは悠仁さまの将来を見据えられている(2019年10月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
紀子さまにとって、訪英が実現しなかった意味は大きい。
「紀子さまは、次の皇后であり、未来の天皇の母でもあります。しかし、これまで海外訪問の機会は幾度もありましたが、アジアや中南米が中心で、ヨーロッパ訪問はそれほど多くはなく、各国王室とのつながりも決して強くはない。エリザベス女王の葬儀となれば、そうした親交を深めるいい機会になったはずです」(前出・皇室記者)
結果として、紀子さまはエリザベス女王の「国葬」ではなく、安倍氏の「国葬」に参列することになった。
「国葬を巡って、雅子さまと紀子さまの“バッティング”が起きた格好です。同じ『国葬』とはいえ、その差は歴然としています。世論の逆風があるうえ、安倍氏の国葬にはG7(主要7か国)の現職首脳が1人も来なかったほど。
いったんは英国行きに向けて心の準備を整えようとされていた紀子さまにとって、その落差は激しかった。自分が参列するはずだったエリザベス女王の国葬で、皇后としての務めを果たされる雅子さまのお姿に対しても、複雑な気持ちを抱かざるを得なかったでしょう」(前出・皇室記者)
※女性セブン2022年10月13日号