【第45回(1994年)古舘伊知郎】
「さあ、それではですね、この方を紹介したいと思います。本当にこの方のコンサートに行くと、40過ぎの男の人がボロボロ涙を流します。さあ、あえてこう呼ばしてもらいます。拓郎!」
高視聴率が期待される後半21時35分頃、「外は白い雪の夜」のステージが始まった。トランペットは日野皓正、ピアノは大西順子、ギターは渡辺香津美、ウッドベースは金澤英明、ギターは石川鷹彦、ベースは吉田建、オルガンは宮川泰と、吉田拓郎が望んだミュージシャンが勢揃いした。歌い終えた拓郎はミュージシャンに拍手を送った。全ミュージシャンのソロショットが映され、名前が紹介されたのは紅白史上この曲だけ。拓郎の紅白出場もこの1曲限りとなった。
【第69回(2018年)桑田佳祐・松任谷由実】
「ラ~ラ~ラ~ラララ、ユーミンさ~ん」「ラ~ラ~ラ~ラララ、桑く~ん」
平成最後の年、特別枠『究極の大トリ』としてサザンオールスターズが35年ぶりにNHKホールに登場した。「希望の轍」を歌い終えると、会場の観客とコール&レスポンス。「ラ~ラ~ラ~ラララ」を合図にサンバダンサーが踊り出て「勝手にシンドバッド」が始まり、桑田節が炸裂した。
■協力/「Kerseeの紅白音楽情報局」(https://kerseemusic.com/) イラスト/佐藤ワカナ
※週刊ポスト2023年1月1・6日号