一般公開中の皇居乾通りを訪れる人たちも、マスク姿が大半(写真/共同通信社)

一般公開中の皇居乾通りを訪れる人たちも、マスク姿が大半(写真/共同通信社)

人垣の近くをゆっくりと歩かれた

 美智子さまの言外の情報発信能力と周囲へのサービス精神は、これまでにもさまざまなシーンで発揮されてきた。

「その感覚は、ご結婚当初から研ぎ澄まされていたものです。相手の気持ちを機敏にお察しになり、その気持ちにどのように応えるかに常に心を配られ、判断されてこられました」(皇室関係者)

 そうしたお気持ちは、ファッションの変化にも表れているという。

「美智子さまはあるときから、お召しになる帽子を、つばの大きなものから小さなものへと変えられました。美智子さまは国民と会話をされる際、周りが驚くほど距離を狭められます。その間、20cmほど。だからこそ話しかけられる側は、美智子さま、そして皇室を身近に感じることができるのです。しかし、帽子のつばが大きくてはそこまで近づくことができません。加えて表情も読み取りにくくなる。そこで美智子さまは、つばの小さな帽子を選ばれるようになったのです」(前出・皇室関係者)

 帽子のつばという細かな点に注目し、国民に寄り添おうとされてきた美智子さま。マスクが、表情を読み取りづらくしている側面は疑いようがない。

「マスクによって、心の距離が生じやすくなります。美智子さまを一目見たいと沿道に駆けつけた人々の思いを受け止められ、せっかく集まってくれた人には、マスク姿ではなくお顔をお見せになりたいとお考えになり、感謝の思いを込めて覚悟の脱マスクをされたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 そうしたお考えは、冒頭の外出時の別の場面でも見られた。ご夫妻はギャラリーからお帰りの際、東京駅構内を歩かれた。

「美智子さまは上皇さまと手をつながれ、わざわざ人垣に近いところをゆっくりと歩かれました。本来、コロナさえなければ、退位後の上皇さまと美智子さまは、こうしておふたりでさまざまなところにお出かけになり、国民と触れ合われ、会話もされるはずでした。

 その日は足を止めて会話することはできませんでしたが、久しぶりに解禁されたプライベートなお出かけ、さらには国民と一緒の時間を、美智子さまご自身も喜ばれ、楽しまれているかのようでした」(前出・宮内庁関係者)

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